ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。

国語教育

クリティカルシンキングを学ぼう ――「お客様は神様」なのか?

現在、2年生の現代文にて「クリティカルシンキング」の授業をしています。 テキストにしているのは、『大人のための国語ゼミ』(野矢茂樹)。 大人のための国語ゼミ 作者: 野矢茂樹 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2017/08/01 メディア: 単行本(ソフト…

国語の授業で模範解答を丸暗記する、ということ

中間考査まであと一週間。どんなテストを作ろうか思案中です。 個人的に、絶対に板書を暗記しただけの解答を作成させまいという意地にも似たポリシーがあります。 定型の模範解答を示さない そもそも、私はきっちりとした板書計画を立てずに授業をします。…

生徒のボランティア活動参加を、学校はどのようにサポートできるのか

地元のお祭りに生徒たちがボランティアとして多数参加をしているので、本日は顔を出してみました。祭りを楽しむ単なる一市民として。 みんな炎天下の中、あくせくと働いていました。 10連休の過ごし方も色々 前代未聞の10連休。勤務校の進学コースに籍を置く…

流動性の高い職場でオンリーワンを目指してはならない

仕事を後任に引き継げなくなってしまうから。 引き継いでも、絶対に定期的に質問攻めにあうから。 結果的に、いつまでもその仕事から逃れられなくなるから。 悪い意味で一目置かれ、誰も後からついてきてくれなくなるから。 そして、それらすべての現象が組…

古典の授業における、「知識習得」と「能力育成」のバランスについて

入学式も無事終わり、いよいよ本格的に授業が始まります。 今年は2年と3年の授業を担当することになりました。3年生は古典のみ、2年生は現代文と古典のどちらも受け持ちます。2年生については担任なわけですから、これは望むところです。 なんだかんだ…

生徒に書かせる「学習の記録」は、どんな方法が一番効果的なのか

生徒は相変わらず春休み中。 生徒が登校し始めるとドタバタするので、今のうちにできることをやっておきたいところです。 【目次】 家庭学習の記録をどうやってとらせようか 【案①】ノートなどに自由に書かせる メリット デメリット 【案②】クラウドサービス…

【授業実践】ライティングワークショップを終えて 振り返り①「困った編」

先日、ライティングワークショップを無事終えることができました。 生徒には振り返りをしろと口を酸っぱくして教え込んでいる以上、教師自身がまずはきちんと振り返りをし、やりっぱなしにならないようにせねばなるまい。 次年度に向けてPDCAを回していきた…

「書けない」という悩みと、「書きすぎてしまう」という悩み

【目次】 世には圧倒的に「書けない」という悩みが多い 書けない理由その①「単純に構想が頭に浮かんでいない」 書けない理由その②「構想はあるけど、それをどういう言葉で伝えるかが分からない」 世の中には「ついつい書きすぎてしまう」という悩みも存在す…

お笑いを科学する ――「面白い」は作れるのか?

本日はR-1ぐらんぷりの放送日。こう見えて私、結構お笑いが好きです。 そんな「お笑い」について、今日はちょっと真面目に考えてみました。 「不条理」を支配する技術 専門に研究した訳では無いのであくまでも個人的な見解に過ぎないのですが、お笑いを一言…

【授業実践】ライティングワークショップのカンファランスの記録にTrelloを使ったら結構いい感じだった

毎日雑記ばかり上げているのでかなり薄れてしまっていますが、こう見えて私、実は私立高校で国語教師をしています。なので、たまには授業の実践を備忘録的に書いてみたりもするわけです。 今回のタイトルはあらゆる要素を無理矢理詰め込んだ感が凄い。一つ…

人を酔わせる素晴らしきキャッチコピーの世界

この世界にはありとあらゆるところにキャッチコピーが存在しており、私たちはその中で生活をしています。 「一目で義理とわかるチョコ」――ブラックサンダー 「うちのオヤジが18才に泣かされた。」――熱闘甲子園 「自分の夢まで、自己採点しないでください。」…

「うっわ、ヤベー」を平安時代風に言うと?

なぜ古典を学ぶ? 実を言うと、私は学生の頃から古典は好きではありませんでした。 なぜわざわざ昔の単語を覚えなければならないのか。 また、漢文に至ってはそもそも日本語ですらないわけで、なぜそれを学ぶ必要があるのか。 そんな不満が常に頭の中にあり…

【授業実践】リレー小説を書こう

今回は授業実践記録を一つ。 このブログでも何度か宣言しているように、そろそろ本格的にライティングワークショップをしようと画策しています。 www.yasuteru24.com イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室 作者: ナンシー・アトウェル,小坂敦子,澤田…

「主体性のあるバカ」ほど厄介なものは無い

先日、進学コース一年生が受験した外部模試の結果が返ってきました。 分析してみると、これまでの生徒と比較して明らかに全体的な偏差値が下がっていることが分かります。(あまりそこを比較するべきではないのですが、どうしても気になってしまうところ) と…

「書き続ける」ために必要なこと

答えは割とシンプル。 「楽しむ」こと。それに尽きます。 以下、「個人的なブログの執筆」についてと、「学校における書く力の育成」について、それぞれ分けて書いていきたいと思います。 ブログ編 ブログを書き続けるということ 「わくわく」を維持するため…

「分かりやすく説明する力」を鍛えよう

ひたすらテストの採点をする一日。 生徒たちが書いた答案を採点していて感じるのは、「記述問題」が本当に苦手なのだな、ということ。分かりにくい文章を平気で書いてくる。 いや、どちらかと言えばこの状況は、彼らに国語を教えている私に非があるのであり…

人生で大事なことは、マンガから学んだ

さぁ、記念すべき連続更新20日目。 何を隠そう、私はマンガが大好きです。この年になってもまだ相変わらず少年漫画を読み続けています。何なら死ぬまで読み続けたい。心は永遠の17歳。そんな人生でありたいと思いながらも、最近目に見えて増えてきた抜け毛…

なぜ「作者の気持ち」を考えなければならないのか

前回の続きです。国語教育について考えていることをまとめておきます。 yasuteru24.hatenablog.com 「作者の気持ち」なんて誰にも分からない どうも国語という教科は勘違いを招きやすい。特に現代文に関しては、「センスの科目」などと言われ、果てには「ど…

国語教科書における「定番教材」の存在と「指導書信仰」について

国語は、教員の個性が教授内容に強く影響する教科だと思います。こう言うと「いや、それはどの教科も同じだ」という声が聞こえてきそうですし、そう、実際にその通りなのです。そこを否定するつもりはありません。 ですが、国語には「答えがひとつに定まらな…

「Kindle Paperwhite」を購入してから改めて気づいた、紙の本の良さ

やたらと長いタイトルになりましたが、今回は電子書籍と紙の書籍のお話。今更感ありありです。 私は人並みに読書はしていると思うのですが、「国語教師」というカテゴリの中ではかなり読書量が少ないはずです。 最近ネット上で様々な方のブログを拝読させて…

「記述力」の育成の難しさ

なんだかんだで一週間継続しての更新を達成していました。 何事も続けることって大事だなぁと実感。 とは言うものの、よく考えるとまだ国語教師っぽいこと何も書いていないことに今更ながら気づく。 と、いうわけで、申し訳程度にそれっぽいことを書いてみよ…