ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。

【授業実践】ライティングワークショップを終えて 振り返り①「困った編」

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先日、ライティングワークショップを無事終えることができました。

生徒には振り返りをしろと口を酸っぱくして教え込んでいる以上、教師自身がまずはきちんと振り返りをし、やりっぱなしにならないようにせねばなるまい。

次年度に向けてPDCAを回していきたいと思います。

 

今回は困ったこと編。そりゃもう大変なことだらけだったのですが、中でも2点をまとめておきます。

 

【目次】

 

「書けない」と言う生徒への対応

 

これが一番厄介だったかもしれません。

何かアクションを起こしてくれるならばまだ、いくらでもアドバイスのしようがあるのです。しかし、一文字も書くことなくただ「書けません」としか言わない生徒には、何をどう話していくべきか非常に困ってしまいました。

 

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私などは書きすぎてしまうことが悩みになるくらいなので、ここまで頑なに「書けない」という悩みを抱える生徒がいるのだということが新鮮でした。

一応、マインドマップを作成させて何かとっかかりができるよう支援してみたり、あらゆる本の書き出しが一覧になっているサイトをタブレットで閲覧させ、気に入った書き出しを真似てみよう、と投げかけてみたりと、個別のカンファランスの中であれやこれやと手を変え品を変えやってみるのですが、書けない子は本当に書けない。

 

kakidashi.com

 

最終的には、「無理して書かせるのも何か違うな」と思い、「書きたいことができるまで無理しないで読書でもしていていいよ」と指示したところ、いつの間にか書き始めていました。

「北風と太陽」ではありませんが、あまり書くことを意識させすぎるのも良くなかったかなぁと反省。やっぱり、「書きたい」という気持ちがまずはじめに来ないと意味がないのかなということを再確認。

 

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でも授業である以上は書いて欲しいしなぁ。このジレンマは難しいところです。

 

 

一方で、初っ端からスラスラと淀みなく書き続ける生徒がいるのもまた事実。

当たり前ですが、全員お行儀よく横並びで進行することなどありえないわけです。こうした能力に差のある生徒たちを、大勢まとめて同じ時間に指導していくことはかなり大変なのだということも身に染みて感じました。

 

 

個々に応じた適切なアドバイスの仕方

 

 

いわゆるカンファランスというやつですが、これが本当に難しい。

一番困ったのは、「どう?」と声をかけに行っても、「特に……」と言った感じで、そこから話が全く広がらない、というパターン。大まかに以下のようなケースに分けられます。

 

①特にカンファランスを必要としていない(そんなことより作品をどんどん書き進めたい)

②困ってはいるものの何を質問すればよいか分からない(質問することが恥ずかしい)

③カンファランスは必要かもしれないけれど、私の手を必要としていない

 

①に関しては、特に深追いすることなく、あっさりと進捗状況を確認する程度に留めました。

 

②に関しては、実際に文章を読ませてもらったうえで、会話のキャッチボールを通じて問題点を洗い出す作業が必要なのですが、その対応力が私に乏しく、なかなか核心を突けずにお互いに不完全燃焼、という状況がたびたび発生してしまいました。

これはひとえに私の努力不足。あらゆる状況を想定して前もって準備をしていくことと、経験を積んで対応力を磨くことが求められます。

 

③のパターンが個人的には一番問題で、「自由に書いていいって言ったんだから、別にアドバイスはいりません」といったような感じで突き放されると、結構心に来るものがあります。スラスラ書けている生徒ほど、この傾向が強いように感じました。

これに関しては、事前に「改善を重ねることで書く力は発展させることができる」ということを示してあげたり、こちらの指導力を見せつけるようなパフォーマンスも少し取り入れるべきだったかもしれないと反省しました。(それが実際にできるかどうかは別として)

 

 

結論:まだまだ努力が必要

 

色々と事前準備をしてから臨んだつもりだったのですが、やってみることで初めて分かる問題も多く、良くも悪くもなかなかに刺激的な授業ができたように思います。

やはり長年試行錯誤を繰り返しながら積み上げてきた先人たちは凄いなぁと、改めて思い知らされたところです。

 

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ここでへこたれていても仕方がない。

ただ「難しかった」で終わることなく、良かったところもしっかりと振り返り、更なる改善を加えながら次年度以降またリベンジを仕掛けてみたいと思います。