ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

美容師さんと話して感じるコミュニケーション力の大切さ

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本日は散髪に行きました。

夏も近づき日に日に暑くなってきているということに加え、来週は生徒募集のための営業活動という名の出張もあるため何としてでも今日の休みにさっぱりしておきたかったのです。

 

これまで散髪は特に時期を定めずに適当に行っていたので、前回からどれくらの間隔が空いていたのかがよく分かっていませんでした。気が向いたとき、あるいは髪が伸びすぎてもう辛抱たまらん時に美容室に行っている、と言った感じでした。

しかし、今回は前回散髪に行った日にブログにてそのことを書いていたので前回からの間隔を完璧に把握することができました。

 

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ちょうど50日ぶりの散髪。なるほど、これは参考になります。

ブログを毎日更新している有用性を初めて実感した瞬間でした。なんだ、ライフログとして使えるではないか。雑記ブログならではの強みですね。

(手帳に記録しておけばいいじゃないかとか、美容室のメンバーズカード見ればいいじゃないかとか、そういう指摘禁止)

 

 

美容師さんのコミュニケーション能力の高さに脱帽する

 

 やはりというかなんというか、美容師さんは話をするのが上手いです。

今日は最近近所にオープンしたお店に初めて行ってみたのですが、初対面の私に対しても物凄く丁寧、かつ、会話が途切れないようにあらゆる角度から話を振ってくれました。 「コミュニケーション能力」と一口で言ってもその内容は様々あるのですが、こうした「会話が途切れないようにその場、その状況に応じた話題を振る」という能力は結構大事だと思います。

 

ちなみに、私はこれが致命的なまでに苦手です。

よく「面白い話して」と無茶振りされるけれど、そんな時に何を話していいのかが本気で分かりません。授業の導入で話をする時なども、いつも入念にネタを仕込んでから、何度もそれを頭の中で復唱しないとスラスラと話が出てこないというのも日常茶飯事です。

自己分析するに、私自身、個々の物事をどうも「抽象的」に還元してしまう嫌いがあるので「具体的に何があったのか」を勝手に捨象してしまう脳みそになっている気がします。あるいは、単純に自分自身に興味が無いのでしょうか。

ともかく、「話がしたくない」わけではなく、単純に「覚えていないから何を話してよいのかが分からない」といった状態に陥ってしまいます。でも、生徒にしてみれば「この先生は淡々と話をしていてつまらない」となってしまっているんでしょうね、きっと。

 

そんなもんだから、「自分の経験を面白おかしく話せる人」というのが本当に凄く思えます。これとて一種の「コミュニケーション能力」と言って差し支えないでしょう。お笑い芸人とまではいきませんが、日常の何気ない会話に自分の面白エピソードを効果的にカットインさせてくる人。本気で尊敬に値します。

美容師さんはそうした「初対面の人といかに話を盛り上げることができるのか」という部分が働く上で大事になってくるということもあって、とにかく話の盛り上げ方がうまい。

 

 

これからは誰とでも会話を繰り広げられる、汎用的なコミュニケーション力が必要

 

最近は勤務校でも校外に出て周囲の街の人々と共に何かプロジェクトを進めていく、という活動が増えてきています。私が高校生の時はそういった活動はほとんどなく、大抵は学校内に閉じこもっての学習がメインだったのですが、やはり時代の流れに応じて学校での活動も変化をしていくわけです。

となれば、やはり生徒たちに求められるのは年代や立場に関係なく、誰とでも心を通じ合わせていくためのコミュニケーション力、ということになってきます。同級生、しかも気心の知れた友達としか満足に話せないというのではお話になりません。

相手の立場や自分が現在属している場の目指している目的に応じて、臨機応変に会話の内容を組み替えていくだけの能力がそこでは求められてきます。そして、私自身が苦手だということもあって、そうした能力をどうすれば伸ばしてあげることができるのかを考えることがとても難しい。特に、他者とのコミュニケーションを苦手とする傾向にある進学クラスの生徒であれば尚更です。

 

正直、コミュニケーション能力というのは生来備えているものに依るところが大きいわけですが、それでも練習と経験である程度はカバーできるはずです。

ただ、何度も言うとおり私自身がそこまでコミュニケーション強者というわけではないので、こうした力を国語の授業でいかに生徒に身につけさせるのかという点については毎度毎度悩まされます。そうしたことを踏まえれば、今回の美容師さんのような、会話のキャッチボールを成立させるプロともいえる方から何かヒントを学んでいく他なさそうです。

 

 

とりあえず髪の毛はしっかりと切ってもらってスッキリすることができたので、これからは頭の中もすっきりと整理できるよう、また良い方法が無いかを考えていきたいと思います。