本日の地区大会は勤務校の体育館が会場になっていたので、不幸中の幸い(いや、考えようによっては不幸中の不幸とも言える)とばかりに、職員室と体育館を往復しながら仕事をしていました。
最大の懸念材料であった審判業務は何とか終了。怪我も無く終了し、ほっと胸をなでおろしました。これでしばらくは安息の日々が過ごせます。
試合が無い時間帯には職員室に帰り、生徒が提出した宿題のチェックなどを行うことに。
基本的に毎日宿題を課しているため、その日のうちにチェックをして返却をしなければどんどん溜まっていってしまいます。一刻も早い生徒の振り返りを促す意味でも、なるべく早く返却してあげたいところです。
【目次】
今年の目標「宿題改革」
古典分野については、どうしても知識が土台となる部分が大きいため、まずは生徒たちに知識を定着させないことには深い学びへと導くことも満足にできません。
そんなわけで、古典を受け持った際には「日々題」と称して基礎事項の確認プリントを作成し、生徒の家庭学習を義務付けています。やはり、こうした取り組みをするのとしないのとでは、生徒の知識定着度にも大きな差が出ることを、これまでの経験から感じるところです。
ただ、最近は課題の精選や入念なチェック作業、定着度合いの確認などに時間が取れなくなってきており、従前のやり方では回せなくなってしまいました。
そろそろ、現状に即した形で宿題の在り方を見直していかねばならない局面を迎えています。
理想は「最小の労力で、最大の効果を」
課題のボリュームを増やそうと思えばいくらでも増やせるわけですが、それだと生徒の負担感も比例する形で増大していくわけで、何より我々自身が課題の作成・生徒の取り組みのチェックといった作業に相当な労力を割かねばならなくなります。いくら生徒の学力が上がると言えども、これではコストパフォーマンスは決して良いとは言えません。
生徒たちの様子を見ていると、「成績が振るわない→宿題の量が増える→モチベーションの低下→結局成績が伸びない」といった負のスパイラルに陥っている状況が散見されるところです。この負の連鎖にはどこかで終止符を打たねばなるまい。
そんなわけで今年は、適切な量で最大の効果を上げるために、宿題の内容から実施方法に至るまで、大幅に改革をしていこうと思っています。
現在複数の書籍を同時進行で読み進めていますが、その中の一冊『宿題をハックする』という本がこの問題に関してはかなりの示唆を与えてくれます。いかに我々が緩慢な意識で宿題を捉えており、「生徒のため」の名目で生徒の不利益になりかねないようなことをしていたのかを認識させてくる一冊。
読み終わったら思考の整理がてらまた感想を上げたいと思います。
- 作者: スターサックシュタイン,コニーハミルトン,Starr Sackstein,Connie Hamilton,高瀬裕人,吉田新一郎
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何事も、「やらされる」うちはまだまだ
本当はこんなことをさせられずとも、自主的に家庭学習をしてくれるのが理想なのですが、まだまだ自己学習の習慣が確立していない生徒の方が圧倒的に多い現状では宿題を課すのもやむなしといったところ。
これに関しては日々の学習記録も同じであると言えます。
「やること」が当たり前ではなく、「やらないこと」が当たり前となるよう、あれこれと改善していく必要があります。
宿題の内容の精査は勿論のこと、教師・生徒両者の意識変革を行うところからしなければなりません。
「生徒のため」であると同時に「教師のため」でもある宿題改革。
一刻も早く着手せねばならないのに、なかなかそこまでたどり着けていないというジレンマ。今週末の宿題ですね。