生徒に宿題を出すと決まってブーイングが出る。
一方で、教師としても宿題を準備するのは非常に面倒くさいものです。
一見してwin-winどころか、lose-loseという謎のシステム。それが宿題。
一体誰が得をしているというのか。まったくもって不思議な存在です。
そんなこんなで、「宿題を課す」ことそのものが目的化してしまっている教員もいれば、一方で「宿題が課されないと不安になる」という生徒もいるというのが現状。
なんだろう、何か歪んでいる。
能力の異なる者が混在する集団の構成員全員に対して、同じ水準の宿題を課すというシステムは何とも非効率的なんですよね。そこを見極めて、集団に対する最適な課題を設定するのが教師の腕の見せどころなのでしょうが、人数規模が増えるほどにそれは困難を極めます。
かといって、個々の習熟度に応じて宿題の内容を個別に変えていれば、今度はこちらの体が持たない。正に「あちらが立てばこちらが立たず」の状態。さて、どうしたものか。
いや、そもそも宿題を出さずに済むような授業を心掛ける。これがやはり大切なのでしょう。
授業第一主義、ある意味原点とも言えます。
と、そんなこんなで考えは尽きないのですが、来週の学年末考査に向けて早めにテストを作らなければならないため、今日のところはここで切り上げることにします。
これもまた一種の宿題なのでしょうか……?