ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

「チーム」とは何か? ――「スラムダンク」の安西光義先生と、「医龍」の朝田龍太郎先生に学ぶ

「協働」の重要性が叫ばれる昨今、生徒たちはあらゆる他者とチームを結成し、協働を行う中でこれからの時代に対応できるだけのマインドを養っていかなければなりません。いや、別に生徒に限った話ではなく、学校現場においては我々教員もチームを組んであら…

この本を買うべきかやめるべきか、それが問題だ

近所には大型の書店が無いため、休日には市街地に出かけて書店をブラブラとするのが至高の瞬間です。嗜好の本を求めてウロウロすると、自ずと思考も捗るというもの。 【目次】 お財布との相談 選書の決め手となる要素あれこれ ①タイトルや表紙 ②「まえがき」…

情報の価値は「誰が言うのか」に左右されがち

本日は大学教授をお招きしての出張講座。 大学選択などの話もしていただいたわけだけれども、生徒の反応は我々高校教師が話す時よりもずっと良かったりする。言っている内容は正直そんなに変わらないのだけれどもなぁ……。 やはり、「大学教授」という肩書は…

「論破」に囚われていては、正確な評価を下せない

現在、夏季補習を利用して、生徒の「伝える力」を伸ばすべく「読書感想文(マンガでもOK)」を書いてもらっている。 私自身、手探り状態な部分が大きく、事前にあらゆる状況を想定しながら慎重にすすめているのだけれども、実際には様々な課題が浮き彫りになっ…

「好きなものを好きと言える気持ち」を抱きしめさせる授業を目指す

どうも高校生は他人に向けて自分の意見を述べるのが苦手らしい。 休み時間に友達と楽しくおしゃべりしている時のあの元気が嘘のように意気消沈してしまう。 どうして言葉にならないのか 原因分析① 「思春期特有の気恥ずかしさ」 これは確実にある。小学生の…

目線を合わせる三者面談

現在連日のように三者面談が実施されている。 2年生のこの時期では三者の認識を統一させるところに重きを置き、慎重に話をしていかねばなりません。 担任だけが熱を持って1人盛り上がってもいけないし、保護者が熱心なのはありがたいことだけれども、暴走し…

これからの激しい競争の中で生き残る「学校」の条件とは? ――乱立する「美容院」に学ぶ生存の術

何故か恒例になりつつある散髪記事。 www.yasuteru24.com www.yasuteru24.com 本日は43日ぶり3回目の投稿となります。 こうしてしっかりと振り返ってみると、まぁまぁ定期的に散髪をしていることに気付きます。だからなんだという話ですが。 そんなライフロ…

人間関係において「相手を動かす」ということ

対人スポーツの鉄則は「相手をコントロールする」ということ。 相手がこちらの動きに合わせて妨害を仕掛けてくる以上、自分のしたいことだけを考え・実行していては勝てません。そのあたりが「敵は過去の自分」と言われる個人競技とは異なる部分です。 私は…

ブログ開設半年経過と同時にやってきた怒涛のバズり

本日はごく稀にやってくるブログ運営についての記事です。 【目次】 記念日がやってきた 不意打ちのバズりがやってきた 憧れの現象がやっときた これからも、自分のペースでやっていきたい とは言いながら、これからもちょっとだけ期待 記念日がやってきた …

他者を説き伏せるのは、感情ではなく論理である

どうもあちこちを見ていると、「自己の感情」を前面に押し出して物事を都合の良いように推し進めようとする現場に遭遇する。周囲は理屈では同調しきれないものの、仕方が無くその人の感情に引きずられてしまう、という不毛なやり取りがそこでは繰り広げられ…