近所には大型の書店が無いため、休日には市街地に出かけて書店をブラブラとするのが至高の瞬間です。嗜好の本を求めてウロウロすると、自ずと思考も捗るというもの。
【目次】
お財布との相談
本は値が張るため(それでも、得られる知識を考えればコスパは高い方なのですが)、衝動的にあれもこれもと買い物かごに入れていてはあっという間に破産を迎えてしまいます。
また、個人的に購入した本は書き込みをしまくったり、付箋をこれでもかと言う程につけまくったりしたいということもあってか、そもそも中古売買には抵抗感があり、書店にて新品を買うことがほとんどです。
と、なると、「どんな本を買うのか」ということにはかなり慎重になるわけですが、この見極めが実に難しい。
究極的には、最後の一ページまで通読すればその本が自分に合うかどうか分かるわけですが、それでは本末転倒もいいところ。かつて書店でバイトをしていた身としては、一冊丸々立ち読みする客なんて迷惑以外の何者でもありません。
選書の決め手となる要素あれこれ
①タイトルや表紙
極々稀に、タイトルでピンとくる本も無いわけではありません。もはや内容を見ずとも「これは面白そう」と思わせる本との出会いは、それだけで購入の一押しをしてくれるというものです。
また、世の中に書籍が溢れかえっているこの時代、他との差別化を図り、なるべく目立つためにも見た目の美しさやインパクトもかなり重要な要素の一つとなります。だからこそ、デザイナーは表紙のデザインにもこだわるわけです。
とはいえ、これはwebでネットショッピングするのと殆ど変らない。
ただ、最近はネット通販でも最初の数ページを試し読みできたりもするので、完全に未読の状態で購入を決めるということはほぼ皆無と言ってもよいでしょう。マンガであればシュリンク(ビニールでラッピングしているアレ。大抵は書店員が一冊一冊個別に巻いている)されていることも多いので、いわゆる「表紙買い」は珍しくないわけですが、それでもある程度のリスクを伴う行動であるためなるべくならば避けたいところではあります。
②「まえがき」や「あとがき」、あるいは「解説」
「まえがき」には、その本のおおまかなあらすじや展望が、「あとがき」や「解説」には、若干のネタバレを含みながらも、その一冊のハイライトが、それぞれ示されている傾向が高く、一冊を概観する上では非常に頼りになります。
ただ、まえがきで
「書店でこの本を買うかどうしようか迷っている人は、こんな本を買わずに、もっとためになるような、例えば講談社ブルーバックスとかにお金を出したほうがよいと思う。」
と作者が断言したりする本もあるからなかなか油断なりません。
③作者そのもの
内容なんか一切読まずとも買ってしまう場合もあります。その一つが「作者買い」。それまでに既にその作者の著作に慣れ親しんでいる場合には、「その作者が書いている」というただそれだけの理由で問答無用で購入する。それがファンと呼ばれる存在なわけです。もう既にその作者自身に惚れているためにある程度の満足度は保障されているようなもので、購入のハードルはグッと低くなります。
④口コミ、レビュー
同じく、本そのもの以外の要因として挙げられるのが口コミやレビューでしょう。
このご時世、ネットを駆使すればそれらの情報はあっという間に手に入るため、その判断材料を集めるのはそんなに難しくはありません。
かく言う私も、書店で見かけた本の購入に迷った際には、ネットでその本の評判を流し読みすることがあったりします。これがいいことなのかどうかはさておいて、お金が有限である以上は藁にもすがる思いで先人の意見を求めてしまうのです。
ただ、あまりネット上の無責任な発言を鵜呑みにしてしまうと、折角の出会いをみすみす棒に振ってしまうことがあるのも事実。最終的な判断は自分で下したいところです。
何だかんだで買ってしまう
といった感じで、基準は様々あるわけですが、気づけばあれこれと手に取ってしまっているから不思議なものです。そして処理は追いつかず、結局は積読になってしまい、お金はどんどん無くなっていく、という負のスパイラル。
特に教育関連の書籍は流行もあるために「今買っておかなければ……」という気持ちに突き動かされるままに買ってしまうから困ったものです。
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この夏でなるべくなら処理したいのですが……。はてさてどうなるやら。