ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

キャッシュレス化が、お釣りの計算ができない男を救う

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生まれてこの方、算数が苦手です。

 

センター試験では数学が壊滅的な程点数が取れずに、泣く泣く志望校のレベルを落としたのを今でもはっきりと覚えています。試験の最中の、どのページの問も全く分からないという絶望感。強烈なトラウマです。

特に苦手なのは瞬時の計算。そんな私にとっては、レジでのお会見が結構な試練なのですが最近は少しレベルアップしているように感じます。

今日も、324円のお会計で、少し考えた末に1030円出すことができました。これまでは店員に間違いを指摘されることにビビッて1000円札しか出さなかったことを考えると、大きな進歩であると言えるでしょう。

 

 

ここで、例の如く昔のブログの記事でも引っ張ってきてみよう。

20代前半の私も、お釣りの計算の難解さに思わず音をあげています。

 

 

【引用ここから】

 

2010年03月02日

財布の中にお札と999円入っている時の抜群の安心感

 
凄まじいものがあるよね。
なんたって、お会計の時にどんな端数が出ても完璧に払いきることが可能なんだから。
もう、消費税でも10%オフでも何でも来いって感じ。
普段は、「お会計が1237円で~す」なんて言われた日には、そのあまりにも中途半端な数字に危うく卒倒しかけるんだけれども、財布の中に999円入っていれば話は別。
いとも容易く、あまりにも呆気無く、お釣りに端数を出すことなく支払いが可能。これを奇跡と言わずして何と呼ぼうか。

今日正にこの状況に遭遇し、スッキリとした気分で買い物をすることが出来ました。


でも、難点が一つ。
財布が重い。少なくとも硬貨が15枚以上入っていることになるんだから、そりゃ重いさ。
とは言うものの、この圧倒的な安心感の対価としては妥当な重さなのでそれはそれで良し!


しかし、そんな物量作戦に頼らずとも、手持ちの小銭でスッキリと支払いできるのが一番望ましいんですけどね。
私は瞬時の細かい計算が破滅的に苦手なので、とてもではありませんがそんなことは無理です。いっつも無難な支払いばかりしています。
お釣りが491円とかになった時は、「あ、後十円出しておけば良かった……」という思いを噛み締め、心の中で店員さんに平謝りする他にありません。本当に申し訳ない。


そんなもんだから、バイトでレジ打ってた頃は、時々あらわれる凄腕の客に畏怖の念を抱いていました。
会計額と手持ちの小銭とを完全に把握し、そうした条件下における完璧な答えを瞬時に導き出すことのできるあの思考の俊敏さ、尊敬に値します。
訳の分からない金額を出してきて、「?」と思いつつレジ打ったら、お釣りがちょうど555円になってたときはぶっ飛びました。
きっとあの人は公文式とかやっていたに違いない。

脳トレ(もはや死語)とかすれば、私もあんな風になれるんでしょうか。

 

【引用ここまで】

 

 

 この時から早10年余りが経ち、世間は急速にキャッシュレスに向かっています。
「○○ペイ」のサービスも台頭してきており(やや乱立し過ぎの感は否めないが)、電子マネーの普及が加速度的に高まっている今日この頃。

これで私のような一瞬の暗算が苦手な人間も、安心してお会計ができる時代がやってきそうですね。

キャッスレス化の背景にはもっと崇高な理念があるわけですが、私のような小物は単純にお釣りの計算をせずに済むというそれだけで嬉しくなってしまうものです。いやはや、実に喜ばしい。

 

ここ数年の技術の進歩には驚かされるばかりです。

 この調子で、小難しい計算は全部AIにやってもらえる、そんな社会を一刻も早く実現してほしいものです。

 

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