現在勤務校においては、「学校の魅力発信にブログやSNSを活用しよう!」という議論が行われています。
現代社会はあらゆるメディアが存在しているため、昔に比べれば広報活動も幅が広がっており、対外的にあらゆるアプローチをかけることが可能となっています。
というか、むしろそうやって時代の波にうまく乗っていかないと、一気に置いてけぼりをくらう未来が見えてしまっています。
生徒が集まらなければ、明日の食事にもありつけないかもしれない。
あゝ無情。私学ならではの辛さです。
情報戦を制したものが、これからの時代の生き残り競争を制する。
生徒のSNSとの付き合い方云々以前に、我々がまずはその辺りをしっかりと認識し、あらゆるメディアを使いこなしていかなければなりません。
「メディア」と「コンテンツ」の奇妙な関係
我々は時として「何を言ったのか」ではなく、「誰が言ったのか」によって情報の重要度を判断しがちです。
「お前が言うな」「あの人が言うならそうなんだろう」。こんな言葉に、そうした態度が見え隠れしています。
これはつまり、本来重視すべきはずの「内容そのもの=コンテンツ」ではなく、「それを媒介したもの=メディア」によって情報の取捨選択を行ってしまっている状況にある、と言えます。もう少し身も蓋もない感じで言うと、単なる好き嫌いによって大事な情報かそうでないのかを判断していることになります。
これはあまりよろしくない。
特に、会議などの建設的な議論をしなければならない時にこの現象に陥ると最悪です。
これに関しては国語教育の果たす責任も大きいところです。
「事実」と「意見」を峻別する能力を磨くことが、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングに繋がってきます。
分かっちゃいるけどやめられない
情報を受信する側は「発信源は誰なのか」によって受け取り方を変えるべきではない。これが建前です。
しかし、どうしてもそこにバイアスがかかってしまうのは仕方がありません。だって、にんげんだもの。自分と反目している人間の意見を何のストレスもなく受け入れられる人間がいれば、それはもはや聖人君子の心境に達していると言えるでしょう。
よって、コミュニケーションにおいては、「誰が発信するのか」もかなり重要だということができます。情報を発信する側は、常にそのことを認識していなければなりません。
どうしても伝わってほしいのなら、まずは自分が、相手に受け入れられやすい「メディア」となるように努力をする必要も出てくるわけです。
これは、近い将来AIが台頭してくる分野でしょう。
AIが得意とする膨大なデータに基づく統計処理と高速演算は、相手の欲するものを的確に分析し、最適解を叩き出す際に大きな優位性を持っています。
ただし、矛盾した人間心理を相手取っての「ベストポジション」を構築する作業はいくらAIといえども骨が折れるはずであり、まだまだ人間にしかできない部分というのは多く残っているはずです。
人間の中で言語に置換できない精神活動がある以上、完全にAIに取って代わられることはないのですから。
このブログの基本スタンス
さて、先日「職員室でネコを飼うべき10の理由」という記事を書いたら、思いの他多くの方に読んでいただき、様々な反応をいただきました。
正直、「ふざけたことを書くな」と叱責されることを覚悟していたので、大変驚いた次第です。自分の発信に対して好意的な反応が返ってくる嬉しさ、非常に励みになりました、本当に感謝しています。
モチベーションがぐーんと上がったので、思い切って有料プランである「はてなブログPRO」に登録してみました。そして勢いのまま独自ドメインまで取得し、いよいよ後には引けない状態に。
正直結構な出費がかかった(飲み会三回分くらい)のだけれども、全く後悔はありません。逆にものすごくワクワクしている自分がいるくらいです。
少しでも楽しんでもらいたいので、このブログではたまに、理性のタガを少し外したゆるめの文章を書くように心がけています。
以前も書いたように、「ふにゃふにゃと知性の両立」。これがこのブログの核となるテーマでしょうか。
学生時代に書いていたブログも、同じスタンスでした。今読み返してみると、なかなかに好き勝手書いていて非常にほほえましい。
今後ブログのネタが尽きた時にでも、少しずつ引用してみるかもしれません。
正直、読者層がまだよく見えていないので、この方向性が正しいのかどうかは分かりませんが、ともかくそんなスタンスであることはここで表明しておこうと思った次第です。
人間にしか書けない。私にしか書けない。そんな文章を目指していけたらいいなぁと思います。
現在ブログの工事中
今日はせっせとブログのレイアウトについて調べたり、実験的にあれこれデザインを弄ったりしていたら(主にスマホ版)すっかり夜も更けてしまったのでこの辺りでおしまい。
しばらくはちょこちょこレイアウトなどが変わってしまうと思いますので、落ち着くまでは不便をかけるかもしれませんがご容赦いただければと思います。