本日は勤務校における、学校改革プロジェクト(仮)の第2回目の会合がありました。
近しい年代の人たちで、学校のありようについてあれこれ自由に意見を交わしました。
これまでは本を読んだりネットで先進事例をチェックしながら、理想と現実の間でモヤモヤするだけだったので、こういう機会を得ることができたのは本当にありがたい。
「1人で戦っていたらいつの間にか仲間が増えていた」。
まさに少年漫画の王道的展開ではないか。燃える。そろそろ必殺技を編み出すための特訓でも始めるべきか……。
なにはともあれ仲間ができるというのは非常に心強い。というか、この学校はもっと横のつながりを大切にすべきだと思う。
以下、特に印象に残ったトピックについて2点まとめておこうと思います。
職員同士の温度差と、その解消について
これはやはりどの現場にも多かれ少なかれ存在する問題なのだなと再認識。
全員の足並みが綺麗に揃うのは逆に不気味すぎるのである程度の個性は必要なんだろうけれども、目指す方向性はある程度統一しておきたいところです。
そのためには学校全体での教育目標の練り直しや共有の徹底を図らねばなりません。
正直、勤務校の掲げている教育目標や具現策は、文言は立派なのでしょうが具体性に欠け、空疎になっている感は否めない。
学校全体として貫くべき「信念」のようなものを、現場の全員が正しく共有できるよう手を加えていく必要があります。
やはりその辺りは、妹尾昌俊氏の本が分かりやすくまとめてあって大変ためになる。
変わる学校、変わらない学校―学校マネジメントの成功と失敗の分かれ道
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思いのない学校、思いだけの学校、思いを実現する学校―変わる学校、変わらない学校 実践編【I】
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先生がつぶれる学校、先生がいきる学校―変わる学校、変わらない学校 実践編【II】
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SNSと生徒の距離感はどうあるべきか
個人的には、下手に規制して反骨精神を刺激するより、上手に使えている人をベタ褒めして自尊心をくすぐるようなやり方が絶対教育効果は上がると思っています。
彼らに悪意は無く、正しい使い方が分かっていないだけなのです。そう考えるのが教育の原点なのではないでしょうか。
ただ、これはあくまでも個人的な考えであって何の根拠もありません。
この件に関しては、生徒指導主任の先生もいつも頭を悩ませてます。勤務校はタブレットを生徒全員に配布しているので、なおさらその心配は絶えないのでしょう。
これは「とりあえずやってみるか」が通用しない部分であり、ついうっかり手綱を緩めてしまったがために収集がつかなくなってしまった、という事例は枚挙に暇がありません。だからこそ、ダムは徐々に解放せねばならないのです。
なかなか一筋縄ではいかない問題です。
ただやはり、現状の規制だけを強めるやり方は、単純に問題を先延ばしにしているだけのように感じます。水面下ではおびただしい量の情報が行き交っているというのに、それを見て見ぬふりをしているのですから。
「臭いものには蓋」の精神では、「とりあえずこの3年間を問題なく過ごして学校に迷惑を与えなければそれでいい、その生徒の今後の人生がどうなろうが知ったこっちゃない」そう言っているのも同然で、そんな学校に未来はありません。
情報のリテラシー能力はこれからの社会における必須スキル。高校でそれを教えることを放棄してしまうと、生徒たちは徒手空拳で情報社会に放り出されてしまうことになります。それではあまりに無責任すぎる。
個人的には、炎上を恐れて生徒からSNSを取り上げるより、「どうすればバズるのか」をみんなで考えるような授業をガンガン実施する方がよっぽど有意義ではないかと考えています。(これは是非とも国語の授業で扱いたいところ。現状はまだ思いつきレベルなので、もう少し練り上げてから実戦投入しなければ)
仲間は増えるよどこまでも
学校も色々と変えていきたいし、授業もあれこれ改善していきたい。
そんな思いを改めて確認することのできる有意義な会議でした。
ただ、そのどちらもが相当なエネルギーを求められるわけであり、今でさえ四苦八苦している私個人の力では、到底成し遂げられそうにないのも事実。
となるとやっぱり鍵を握るのは仲間の力ということに。よっしゃこうしちゃいられねぇ、ちょっとかめはめ波の練習してきます。
このブログもそうした同好の士や改革の同士と繋がるためのツールとして、どんどん活用していこうと思います。