ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

「何のため? 誰のため?」を常に問う

ここ数日はネット接続がスマホのみという環境のため、文章量少なめ。

 

 

学校を離れて街に繰り出したりした一日でしたが、結構な場面で「目的」と「手段」を履き違えてしまっているのが現実なのだなぁと思う所でした。

 

教育現場ではどうしても教師側の力が大きくなってしまう関係上、そんな教師の側が「手段」と「目的」を混同してしまうと、それを修正する力はほとんど働かなくなってしまう恐れがあります。

結局は生徒にしわ寄せがいくため、それを全力で回避しなければならないのだけれども、そもそも「『カリキュラム』という名のノルマを消化しさえすればそれでいい」という感覚がまかり通っている部分があったりするため、まずはその辺りのマインドセットを統一しておかなければ意味が無い。

 

せっかく議論の場が設けられていながら肝心の議論が成立しないのは、そうした「目指すポイント」がズレていることに起因するように思えるのです。そもそもの目指すゴールが違うのだから、そんな状況では利害の一致は望むべくもなく、結果ただの喧嘩にも似た言い合いになりかねない。ともあれ、まずは十分な対話を重ねることで統一した「目的」を作り上げておかなければ一層の不和を招く一方であるので、そこをなんとかしていかないとなぁという思いを強めるところでした。

 

生徒に身につけさせたい能力はまさにこうした「目的に応じ、適切な合意形成を達成する力」なわけです。となれば、やっぱりまずは教える側である教師の側がそうした力をしっかりと身につけておかねばなりません。

夏の後半はもっと対話を増やしていきたいなぁ。