ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

三者面談はジャズセッションのように

この夏は連日三者面談を実施していましたが、本日でひとまず一段落。仮初の夏休みに入ります。

 

こちらが前もって想定し、準備した通りにはなかなか事が運ばないのが面談の難しいところです。

 

学校での生徒の様子を元に、「この子は普段からズケズケと自分の意見を言えるタイプだから、面談は生徒に話を振りながら主導権を握らせてあげよう」と計画を立てていたら、親の前では借りてきた猫のように沈黙を貫いたり、「事前調査では今の力以上のチャレンジレベルである〇〇大学を書いているから、この夏で1つギアを上げるための勉強法をアドバイスしてあげよう」と考えていたら、本番では保護者に迎合して身の丈にあった大学を挙げてきたりとか、ともかく「保護者」という新たなメンバーが加わった途端に生徒は異なる顔を見せてくる。

 

家庭環境や保護者の意向は千差万別で、生徒の性格や成績と相まって同じケースは一切無い。こちら側はまるでジャズのセッションのごとく、その場の雰囲気を慎重に読み取り、ゴールに辿り着くために微調整を繰り返しながら進めていかざるを得なくなってくる。

 

毎年の夏のトレーニングによってそれなりに鍛えられてきたけれど、それでもやはり難しいものです。精進あるのみ。

 

とりあえずこの夏は乗り越えたので、また次に向けて頑張っていこう。