ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

クラスは担任一人だけのものではない

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学期末と言うことで色々なイベントが立て続けに催されている。

何も学校は教科の勉強ばかりをするところではない、生徒達には是非とも多様な経験を積んでほしいところだ。

 

様々な行事を過ごすに当たり、担任の立ち位置は実に様々だ。

一歩引いたところから冷静・客観的に見守る立場でいるのもよし、生徒と一緒にはしゃいで過ごすのもよし。各々の担任の性格や受け持つクラスの持つカラーに応じ、実に多様な関わり方があると言える。

 

ただ、個人的には一から十まで手をかけて、自分の意のままに動かそうとするような関わり方はしたくないよなぁというのが正直なところではある。

生徒にとっては、担任がグイグイと引っ張っていく方があれこれと面倒くさいことを考える必要もなくて楽だろうし、実際に行事の準備をしている際などはそれを望んでいるような視線を感じる瞬間がままある。彼らは心の奥底で「子どもである自分たちを、大人のひとが導いてくれる」と信じている。

でも、ぼちぼちそこから脱していく段階にあるのが高校生である。自分(たち)のことを自分(たち)自身で考え、むしろ他人を導いていく側に立つ転換期がまさに今なのだろう。大事な時期である。

 

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現在受け持つ2年生のクラスは、今年度から担任をしている。

まだそこまで打ち解けきれていないのも事実であるため、いつかはこうした「自立」について伝えねばと思いながらもまだそこまでの話ができずにここまで来ているのだけれども、ここ最近の行事ラッシュで少しずつそうした部分に踏み込めるだけの雰囲気を感じてきている。

今日も自分たちで企画し、こちらの知らないところでしっかりと動いてくれる場面があり、頼もしさを感じて嬉しくなった瞬間があった。

 

 

自分たちが主役のクラスなのだ。クラス内で唯一の大人である担任や副担任、いつも率先してみんなを引っ張っていってくれる一部のリーダーシップを持った生徒、そんな特定の誰かを頼るあまり、全てを人任せにするのは勿体ない。一人一人がオーナーシップをもって、自分たちが一番いいと思うように、時には個々で熟考し、時には全員で意見を交わし合い協力しながら良いクラスを作り上げていってほしいと思う。