さて、今年度最大と言ってもよいデスク改革「サブディスプレイの導入」です。
これは業務にパソコンを用いての作業が含まれるすべての業種の方にお勧めしたい。もはやサブディスプレイの無い生活には戻れません。
【目次】
事務作業時における地味なイライラ
パソコンで事務作業をしていてよくあるのは、「複数のソフトを行き来するために頻繁にウィンドウを最小化したり最大化したり」という、切り替えに関する手間暇。一度や二度ならばまだしも、この作業が延々と繰り返されるような作業をしていると、「ちりも積もれば山となる」のことわざよろしく非常にストレスがたまります。
学校現場で言えば、テストの作成などがこれに該当するでしょうか。
国語の問題などはどうしても文章を多く扱う関係上、異なるファイル同士でコピー&ペーストを行う機会も多く、その都度ウィンドウを開いたり閉じたりする煩わしさに長年悩まされ続けていました。
他にも、教務の仕事で生徒の個人情報や考査の点数データなどを扱う機会が多いわけですが、これまた複数ファイル間でのデータ移動が頻繁に発生するために、結構なストレスを抱えがちです。
限られた面積、なるべくならば有効に使いたい
そんなイライラを解消すべく、今年度から自分のデスクにサブディスプレイを導入しました。
購入したのはこちら。
こだわったのは、狭いデスクを圧迫しないよう「なるべくコンパクトであれ」ということ。ただでさえ教師の机は様々な資料で溢れかえりがちなため、大画面よりは小回りの利くコンパクトサイズが好ましかった訳です。
今回は10.1インチということで、イメージとしてはiPadなどのタブレットとほぼ同じサイズです。実際に私のデスクはこんな感じ。
主な用途としては、ExcelやWordなどを二つの画面で別々に閲覧・編集する、というシンプルなものであるため、このサイズで十分なわけです。
解像度も十分なため、コンパクトなサイズながら視認性も抜群です。
設置方法も至ってシンプルで、デスクにタブレット用のアームを設置し、そこにディスプレイを装着する、というもの。ここで「タブレットサイズ」の「モバイルモニター」であることが十二分に生かされるというわけです。
実際にはこんな感じです。
タブレットアームをデスクに固定し、そこにディスプレイを挟み込むだけです。
ノートパソコンとの接続も、電源供給用にUSB端子を繋いだ上で、HDMIケーブルを接続するだけで完了です。面倒な設定や特別なソフトのインストールは一切必要なし。ケーブルも2本で済むため、そこまでデスクもごちゃごちゃすることはありません。小回りも利くため、位置取りや角度の微調整も容易に行うことができ、あらゆるケースに柔軟に対応可能です。
作業効率は倍以上
この環境で様々な業務をこなしているわけですが、本当に快適になりました。
一時的に使用しないウィンドウをいちいち最小化せずに、モバイルディスプレイの方に移動させるだけで済むようになり、単純に操作の手間が簡素化されました。また、テストをはじめとした様々な資料を作成する際に、異なるファイルのデータをコピペする必要があるのですが、これが非常にスムーズにできるようになります。
これまでは、
「必要個所をコピーする」→「いったん最小化する」→「ペーストするファイルを開く(最大化する)」→「張り付ける」
という手順を繰り返していたわけですが、これが
「サブディスプレイで表示しているファイルから必要個所をコピーする」→「メインディスプレイで表示しているファイルにそのままペーストする」
が可能となり、「作業効率は二倍・ストレスは半減」と、いいことづくめです。
その便利さたるや、本当に「なぜもっと早く導入しなかったんだろう」と後悔したほどでした。
他にも、
- サブディスプレイでインターネットブラウザを開き、調べ物をしながらメインディスプレイで授業で用いる教材を作成する。
- 「slack」や「Teams」などのグループウェアを常にサブディスプレイに表示しておき、新着投稿に即座に気づけるようにする。また、それに対する返信も、作業中のウィンドウを閉じずに行える。
- サブディスプレイで動画を流しながら、メインディスプレイで作業を進める。
なんてこともでき、その組み合わせ方はアイデアひとつで無限に広がります。
導入しない理由が無いほどの便利さ
そんなわけで、もはやこれにはメリットしかありません。
よく耳にする「サブディスプレイの導入」に関するデメリットとしては、「ディスプレイが大きすぎて机上の作業スペースを圧迫する」というものがありますが、今回のように、「モバイルタイプのディスプレイを導入する」「設置に関してはタブレットアームを利用して空中に浮かせる」などの措置を取れば、作業スペースを確保しながらの効果的な活用が可能となります。
最近は期末考査が実施されたということで、もちろんその前にはパソコン上で考査問題を作成したわけですが、その時にも大活躍でした。先ほど述べた、異なるファイル間でのコピー&ペーストの利便性は言うに及ばず、サブ画面に教科書紙面のPDFを開きながらメイン画面で問題の手直しをしたり、サブ画面で開いた問題を見ながらメイン画面のエクセルで解答欄を作成したりと、もはや何でもありです。
何度も言うけれど、いちいちディスプレイを切り替えなくても済むというのは、これ以上ないほどに快適です。
唯一のデメリットは、「初期投資にそれなりの費用がかかる」ということでしょうか。
確かに、ディスプレイにせよ、アームにせよ、ケーブル類にせよ、決して安くはありません。それなりの出費がかさむのもやむなしです。ただ、それを補って余りある働きをしてくれるのは確実です。
パソコンでの単調な事務作業に嫌気がさしている方にこそ、ぜひ導入していただきたいところです。
決して後悔はさせませんので、ぜひ。世界が変わりますよ。
【関連記事】