ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

痛みの名は

どうも梅雨の時期が来ると偏頭痛が酷くなる。

テスト関連で頭を使うということもあって気分は最悪だ。薬も飲んだしもう寝よう。

 

 

思えば私は中学校あたりから偏頭痛症状は出ていたのだけれども、20歳を超えるまではこれが「偏頭痛」だと認識していなかった節がある。

頭がガンガンする中、「なんか今日は頭が痛いなぁ」とかのんきに思いながら部活のバスケットボールで飛んだり跳ねたりしていたのだから、鈍感というかなんというか、今となってはとても信じられない。若さゆえの元気有り余り状態だったのだろうか。

 

大学生になってインターネットの世界に触れる機会が増える中で、ある時ふと「まさかこれが偏頭痛……?」と気づいた時の衝撃と言ったらなかった。今まで美味しく食べていた好物のカニカマが、実は本当のカニではなかったことを親から知らされた時以上の衝撃であった。もはや軽いトラウマである。

 

 

そして、一旦気づいてしまったらもうダメである。

その瞬間から、「頭痛くても元気に飛び回る元気なやつ」にはどう頑張っても戻れない。世間では「偏頭痛」が仕事を休むに十分足る理由となり得、普通に病院に行って薬を処方されるレベルの症状なのだと知ってしまったらなおのことである。

もう事態は「なんかたまに頭痛くなるよなー、何でかなー」では済まされない。「もう今日は終わりだぁ」とばかりにすぐさま薬を飲み、小一時間目を閉じ横にならねばその後一切の活動が出来なくなる貧弱男子の誕生である。

 

 

人間、「病名」を病む、とはよく言ったものだ。

それほどに言葉の持つ力は凄まじい。知らなければよかったことなどこの世にはごまんとある。

 

 

 

とか言ってたらついつい興が乗り始めたのだけれども、さすがにキツイのでもう寝よう。程よく薬も効いてきた。