どっかの企業のキャッチコピーみたいですが、私の座右の銘のひとつです。
「前年度と完全に同じ」にならないように
デスクのあり方にせよ、授業の内容にせよ、クラス運営の仕方にせよ、常に最善を目指しながら日々新しいことができるよう心がけています。
これは「停滞は相対的な退廃」という考えが根っこにあり、「前年度をそのまま踏襲」では刻々と変化する時代に対応できなくなる、という恐れがそうさせているのかなと感じます。
パソコンやスマホのOSと同じで、環境に適応すべく常に最新のバージョンにアップデートするのは大切なことだと思うのです。
というわけで、教育に限らず全ての仕事は「1度手順が完成したらそれでおしまい」はありえないということになります。終わりのないマラソンを走らされるようなそんな感覚。これは、考えようによってはとっても大変なことです。
仕事が増えるにつれて、時には自分の首を絞めることも
そんな偉そうなことを言っているわけですが、もちろんこれはかなりの修羅の道です。
基本的に私は授業の板書ノートや演習で使用した問題集の書き込みの類は保存しません。(もちろん、例外もありますが)
最初のうちは「いつか使うかも……」と思ってこまめに保存していたのですが、何だかんだで全然使わなかったので、数年前に思い切ってほとんど処分してしまいました。目の前の生徒に合わせていたら、その都度教えたいことや教える手順が微妙に変化しており、そうした記録たちがあまり役に立たなかったというのも事実です。
そんな一種の背水の陣を敷きながら毎年戦い(授業)に出るわけですが、毎年どんな授業をしようかとかなり悩みます。まぁ、それが楽しみでもあるわけですが。
ただ、若手のうちはまだ授業を優先できていたので、十分な準備の時間が取れたのですが、授業とは関係の無い細々した仕事が増えてきており、思ったように教材研究に時間が割けない、というのが最近の悩み。
教育実習生がみな口を揃えて言うことは、「学校の先生って授業とクラス運営だけではないんですね」ということ。実際にはかなり細部に渡った分掌が存在しており、中には完全に裏方の雑務も数多くあるのが現実です。
そんな雑務に追われ、授業準備すらままならない折に、「ああ、あの書類は捨てずに取っておけばよかった……」と後悔することもしばしば。なかなかうまくいかないものです。
バランスが結構大事
こうしたことを総合的に考えると、「前例を踏襲して楽をしつつも、時代の流れに即して柔軟に対応すべし」ということになるのでしょうか。
なんだかこう書くと当たり前のことを言っているようですが、これがなかなかに難しい。
事務系の作業はできるだけ効率化を図り、無駄なくシンプルにしていきたいところです。そして、それによって増えた時間を、授業やクラス運営など、時代の流れに即応すべくじっくりと腰を据えて考える時間に費やしてゆく。これらにおいては、過去のリソースの有効活用も忘れない。
とりあえずはこんなことを今年のテーマにしていこうと思います。
今年は古典分野にも積極的に探究活動を取り込んでいきたいし、2学年の小論文の授業の担当にもなったためあれこれと試したいことがあるし、総合の時間を使ったPBLも本格的に始まってくるし、本当に目まぐるしい1年になりそうです。
その分自分のやりたい事をあれこれと試していけるのだと前向きに考えて、体当たりで頑張っていくしかなさそうです。
4月も半分を過ぎてようやく落ち着いてきた頃。
ここらで1つ気合を入れ直していこう。