ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

2019-01-01から1年間の記事一覧

書店側から見た「立ち読み」の功罪

どうして本屋での立ち読みはあそこまで捗るというのに、いざその本を購入するとなかなか読み進めることが出来なくなるのだろう。あれかな、「参考書買ったらそれで満足してしまう」のと同じ現象なのかな? 不思議です。 【目次】 「立ち読み」に罪は無い ど…

「メタフィクション」という名の諸刃の剣 ――「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を見てもいないのに語る

※今回は、現在上映中の「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」および「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」のユルめのネタバレがありますので、未見の方はご注意を。また、発表からずいぶん時間が経った作品についても「もう流石にいいだろう」的な感…

遮断されて分かるネット環境のありがたさ

インターネット環境から遮断されると、いかに自分が普段からネットに頼っていたのかということを痛感させられます。そして、いかに自分が無力なのかも。 デジタルデバイスの発展ばかりに目を奪われがちだけれども、そうした情報端末と二人三脚で進歩してきた…

小休止の200日目、今後の方針についてあれこれ考える

盆休みに帰省している実家にて、ひっそりと200日目の更新を迎えました。 この実家、ケータイの電波も微弱で、周りにあるのは山ばかりで人口密度もスッカスカ。むしろウサギとかイノシシとかの森の仲間たちの方が明らかに生息数で勝っているという「都会の人…

Eテレにおけるネコ番組「ねこねこ55」にNHKの本気を見る

最近なんやかやと話題に挙がるNHKですが、そんなNHKEテレが世に送る渾身の番組「ねこねこ55」。 わずか10分足らずの番組なのですが、そんな短い時間にネコの魅力をぎゅっっっと詰め込んだ、ネコ好きにとってはたまらない番組になっています。 そんな素晴らし…

「何のため? 誰のため?」を常に問う

ここ数日はネット接続がスマホのみという環境のため、文章量少なめ。 学校を離れて街に繰り出したりした一日でしたが、結構な場面で「目的」と「手段」を履き違えてしまっているのが現実なのだなぁと思う所でした。 教育現場ではどうしても教師側の力が大き…

三者面談はジャズセッションのように

この夏は連日三者面談を実施していましたが、本日でひとまず一段落。仮初の夏休みに入ります。 こちらが前もって想定し、準備した通りにはなかなか事が運ばないのが面談の難しいところです。 学校での生徒の様子を元に、「この子は普段からズケズケと自分の…

もういくつ寝ると盆休み

気づけば8月も中旬に差し掛かってきた。 とりあえず明日まで勤務すれば、しばらくはお盆休みに突入します。 毎年のことながら、なぜか学期中よりも夏休み期間の方が補習やら三者面談やらで忙しいので、ようやく夏休みがやってくる感覚です。 とはいえ、もう…

エナジードリンクを敬遠していたのに気づいたら「コカ・コーラ エナジー」ばっかり飲んでいる

正直に告白します、これまでの私はエナジードリンクのことを見下していました。 あんなのを飲むのは「ファッションに感覚を支配されたナルシストで、効果の程なんて一切度外視で『エナジードリンクをスタイリッシュに飲んでいる自分』に酔っているのだけれど…

なぜ古文単語を語呂合わせで覚えてはならないのか

国語教育界隈では蛇蝎のごとく嫌われている「語呂合わせ」による単語の暗記。 もちろん、国語教員の端くれとしてして「語呂合わせ」がよろしくないことには全面的に同意するところ。ただ、何の説明もなしに一方的に「語呂合わせ禁止」を突き付ける状況をま…

倒れるように寝る

最近気づけば寝てしまっている、という状況が多い。単純に疲れているのだろうか。 大抵、そうした「予期せぬ入眠」には全身の疲労感が付きまとう。せっかく眠っているのに、大して疲れが取れていないのだ。これはいけない、もったいないお化けが出てくる。 …

「チーム」とは何か? ――「スラムダンク」の安西光義先生と、「医龍」の朝田龍太郎先生に学ぶ

「協働」の重要性が叫ばれる昨今、生徒たちはあらゆる他者とチームを結成し、協働を行う中でこれからの時代に対応できるだけのマインドを養っていかなければなりません。いや、別に生徒に限った話ではなく、学校現場においては我々教員もチームを組んであら…

この本を買うべきかやめるべきか、それが問題だ

近所には大型の書店が無いため、休日には市街地に出かけて書店をブラブラとするのが至高の瞬間です。嗜好の本を求めてウロウロすると、自ずと思考も捗るというもの。 【目次】 お財布との相談 選書の決め手となる要素あれこれ ①タイトルや表紙 ②「まえがき」…

情報の価値は「誰が言うのか」に左右されがち

本日は大学教授をお招きしての出張講座。 大学選択などの話もしていただいたわけだけれども、生徒の反応は我々高校教師が話す時よりもずっと良かったりする。言っている内容は正直そんなに変わらないのだけれどもなぁ……。 やはり、「大学教授」という肩書は…

「論破」に囚われていては、正確な評価を下せない

現在、夏季補習を利用して、生徒の「伝える力」を伸ばすべく「読書感想文(マンガでもOK)」を書いてもらっている。 私自身、手探り状態な部分が大きく、事前にあらゆる状況を想定しながら慎重にすすめているのだけれども、実際には様々な課題が浮き彫りになっ…

「好きなものを好きと言える気持ち」を抱きしめさせる授業を目指す

どうも高校生は他人に向けて自分の意見を述べるのが苦手らしい。 休み時間に友達と楽しくおしゃべりしている時のあの元気が嘘のように意気消沈してしまう。 どうして言葉にならないのか 原因分析① 「思春期特有の気恥ずかしさ」 これは確実にある。小学生の…

目線を合わせる三者面談

現在連日のように三者面談が実施されている。 2年生のこの時期では三者の認識を統一させるところに重きを置き、慎重に話をしていかねばなりません。 担任だけが熱を持って1人盛り上がってもいけないし、保護者が熱心なのはありがたいことだけれども、暴走し…

これからの激しい競争の中で生き残る「学校」の条件とは? ――乱立する「美容院」に学ぶ生存の術

何故か恒例になりつつある散髪記事。 www.yasuteru24.com www.yasuteru24.com 本日は43日ぶり3回目の投稿となります。 こうしてしっかりと振り返ってみると、まぁまぁ定期的に散髪をしていることに気付きます。だからなんだという話ですが。 そんなライフロ…

人間関係において「相手を動かす」ということ

対人スポーツの鉄則は「相手をコントロールする」ということ。 相手がこちらの動きに合わせて妨害を仕掛けてくる以上、自分のしたいことだけを考え・実行していては勝てません。そのあたりが「敵は過去の自分」と言われる個人競技とは異なる部分です。 私は…

ブログ開設半年経過と同時にやってきた怒涛のバズり

本日はごく稀にやってくるブログ運営についての記事です。 【目次】 記念日がやってきた 不意打ちのバズりがやってきた 憧れの現象がやっときた これからも、自分のペースでやっていきたい とは言いながら、これからもちょっとだけ期待 記念日がやってきた …

他者を説き伏せるのは、感情ではなく論理である

どうもあちこちを見ていると、「自己の感情」を前面に押し出して物事を都合の良いように推し進めようとする現場に遭遇する。周囲は理屈では同調しきれないものの、仕方が無くその人の感情に引きずられてしまう、という不毛なやり取りがそこでは繰り広げられ…

後悔しない夏を過ごすため、いつだってワクワクしていたい

現在高校教師として働いているわけですが、常に「学校」の中にいるわけで、否が応にも自分が高校生だった頃のことを思い出させられる瞬間があります。 つまらなかった高校生活 現在勤務校では夏季補習が始まり、生徒たちはブーブー不平不満を言いながら登校…

「iPad mini5」と「Apple pencil」をよりアクティブに使い倒すために買ったケースとストラップ

先日思い切って購入した「iPad mini(第五世代)」ですが、思い描いた通りの使用感で非常に満足です。 さて、しばらくは落っことさないように細心の注意を払いながら裸の状態で使っていたのですが、そろそろあちこちに持ち運び、よりアクティブに使い倒したく…

疲れが取れなくなってきた

ここ一週間は学期末のなんやかやでドタバタしていたため、じわじわと疲労が蓄積してきていたみたいです。リビングでついウトウトしていたらあっという間に寝落ちしてしまいました。 妙な体制で寝てしまったので体が痛い……。エアコンもつけっぱなしだったので…

お祭りに行こう(ただし補導員)

本日は地域のお祭りに行ってきました。補導員として。 【補導員】とでかでかと書かれた黄色い腕章をつけ、雑踏をかき分けながら二時間弱見回る。うん、全然楽しくない。 その場にいる全員がこの祭りを楽しもうと意気揚々としているところに【補導員】と書か…

「報道」は嘘をつく ――情報の荒波を乗りこなせ

現在何かと話題になっている吉本興業に関する記者会見。 そして本日は参議院議員選挙もあり、各種メディアはなんやかんやと大騒ぎです。 【目次】 情報は屈折する 一次資料を当たる大切さ 教育で何ができるか 情報は屈折する テレビや新聞をはじめ、最近で…

「休まない」のではない、「休めない」のだ

いわゆる「Do not」と「Can not」の違い。これを混同している状況はあちこちで散見されます。 これらを意識の上で明確に使い分けなければ、意図した通りの結果を出すことが非常に難しくなってくる。常に問い続けたい。 【目次】 「夏休み」という名の休めな…

「今日という一日」の価値を決めるのは、いつだって自分の心の持ちようひとつ

本日は全国的に終業式。長かった一学期もこれにて終了です。 ただ、世の高校生はここで明暗が分かれます。 さっそく明日からひと月余りの夏休みに突入する高校生がいる一方で、大学入試を目指す普通科では、大抵の場合夏季補習が実施されるために登校を余儀…

ねんがんの「iPad mini5」をてにいれたぞ!

ついに手に入れました、「iPad mini(第五世代)」。 少しでも安く買いたいと思いあれこれと調べてみましたが、どこもそれほど変わらないということが判明し、王道のApple公式ストアで購入しました。 そしてどうせ公式で買うならと、現段階の最高スペックを購…

クラスは担任一人だけのものではない

学期末と言うことで色々なイベントが立て続けに催されている。 何も学校は教科の勉強ばかりをするところではない、生徒達には是非とも多様な経験を積んでほしいところだ。 様々な行事を過ごすに当たり、担任の立ち位置は実に様々だ。 一歩引いたところから冷…