ネコとコーラと国語と私

私立高校勤務の国語教師が感じた教育に関するあれこれ。あとたまにネコとかコーラとか。ブログ毎日更新中。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

個人的に選ぶ「平成の10冊」

「平成」も本日で終わり、明日からは「令和」が始まります。 私は平成生まれではありませんが、昭和の末期に生まれたため、物心ついた時が丁度平成の開始と重なります。これはもう、平成を振り返るということは、私の半生を振り返ることと同義であると言える…

何だかんだで、気付けばこのブログも10000アクセスを達成

今日も今日とて朝から部活遠征の引率により、肉体的な活動限界を迎えつつある。 日ごろからトレーニングをしていない30代のおじさんにバスケットボールの審判なんてさせてはいけない。久々の全力の運動に筋肉が悲鳴を上げている。 というわけで、もう頭が働…

学校教育における「部活動」の在り方についての雑感

【目次】 別に、「部活動そのもの=悪」ではない 時代は確実に変わっている、部活は変われているか? 思考停止では何も変わらない じゃあどうすべきか 世間は10連休で盛り上がっているようですが、そんな俗世のお祭り騒ぎなど、どこ吹く風。こちとら今日も…

「どこかかゆいところはございませんか?」とかいう命中率1%未満の悲しきクエスチョン

「あります」って言われたらどうするんだろうね? 「背中がかゆいです」とか。 そんなことを言える思い切りの良さが欲しい。 さて、随分髪が伸びてきたので髪を切りに言ってきました。 本当に久しぶりで、これは明らかに日ごろの多忙さに起因します。休日に…

これから新しいことに挑戦してゆく、すべての人たちへ

本日生徒に伝えたメッセージ。折角なのでご紹介。 今から挑戦をする君たちへ これは、他の誰でもない、今これを見ている「あなた」へのメッセージだ。 この世でたった一人の、かけがえのない「あなた」に向けて、私は今から語りかけよう。 まずは、問おう。 …

「仕事を楽しむ」というのはドーピング剤みたいなものである

ドーピング剤と言うか、もはや一種の麻薬である。 頼りすぎるとそのあとに待ち構えるのは身の破滅。であればこそ、用法・容量を守って正しく使いこなしたい。 そもそも仕事は「面倒」なもの 人間、生きていく以上、ある程度は負担がかかるのはやむなしである…

時代は「電子辞書」から「辞書アプリ」へ?

【目次】 「紙の辞書 vs 電子辞書」という今なお続く対立 「辞書アプリ」という第三勢力 電子辞書との最大の違いは、「情報を肌身離さず身につけている」感覚 私が高校生の頃は、紙の辞書派と電子辞書派が半々だった印象ですが、最近は電子辞書がかなりの優…

キャッシュレス化が、お釣りの計算ができない男を救う

生まれてこの方、算数が苦手です。 センター試験では数学が壊滅的な程点数が取れずに、泣く泣く志望校のレベルを落としたのを今でもはっきりと覚えています。試験の最中の、どのページの問も全く分からないという絶望感。強烈なトラウマです。 特に苦手なの…

「JAPAN e-Portfolio」は果たして理想通りの使われ方をするのだろうか

高大接続改革の一環として活用を予定されている、「JAPAN e-Portfolio」というプラットフォーム。 jep.jp 正直言って、かなりの危うさを感じていたりもします。 本当に実用レベルに向けて進展しているのか? 主体性の評価のため、個々の活動内容を蓄積させ、…

なぜ本屋に行くとトイレに行きたくなるのか

長年の謎。 私自身の幼少期よりの実体験に基づく疑問である。どうしても書店や図書館に行くと、トイレに行きたくなってしまうのである。これは母からもよく指摘を受けていた。曰く、「なぜちゃんと前もってトイレを済ませてこなかったのか」と。でも、仕方…

流動性の高い職場でオンリーワンを目指してはならない

仕事を後任に引き継げなくなってしまうから。 引き継いでも、絶対に定期的に質問攻めにあうから。 結果的に、いつまでもその仕事から逃れられなくなるから。 悪い意味で一目置かれ、誰も後からついてきてくれなくなるから。 そして、それらすべての現象が組…

教室に生徒用のレターボックスを導入してみた ――なるべく教師も生徒も楽ができる仕掛け作りを

【目次】 個別のプリント配布は、全て個々人のレターボックスへ集約 ①毎日各教科から課される学習課題(日々題)の返却の効率化 ②欠席者や不在者のプリントを職員室に持って帰る手間を省く 導入時の注意点 ①プライバシーの考え方をしっかりと教える ②設置場所…

どんな学校を目指すべきか ――『変わる学校、変わらない学校』シリーズに学ぶ学校経営計画の立て方

【目次】 抽象度の高すぎる目標 なぜこうした問題が起こってしまうのか では、どうすればよいのか 明日は学校改革プロジェクトの会議にて「学校経営計画」と「具現化目標」における問題点の洗い出しを行う、ということになっています。 これに関しては、妹尾…

先生!バナナはおやつに入りますか!?

「ほう、それは興味深い質問だ」 やすてるは咥えていた煙草を灰皿に置き、立派に蓄えた口髭を満足そうに撫でつけながらこう答えた。 「我々は“世界”を認識しているのではなく、我々の認識の中に“世界”が立ち現れてくる。つまり、『いかに世界があるか』では…

常に「新しい」を目指す

どっかの企業のキャッチコピーみたいですが、私の座右の銘のひとつです。 「前年度と完全に同じ」にならないように デスクのあり方にせよ、授業の内容にせよ、クラス運営の仕方にせよ、常に最善を目指しながら日々新しいことができるよう心がけています。 こ…

「いい声」は、それだけで人生得をする ――喉を痛めないための工夫あれこれ

風邪の後遺症で喉と鼻もやられてしまい、全然声の出せない一日でした。 www.yasuteru24.com 声の良し悪しは印象を大きく左右する 私は元々鼻声のため、自分の声が好きではありません。 油断すると、鼻から声が出てしまい、どうも聞き苦しい感じになってしま…

季節の変わり目に風邪をひく

年度が始まって以来久々の何も無い週末だったこともあり、風邪をひきました。緊張の糸が緩んでしまったのでしょう。気温が上がったり下がったりというのも大きかった。 頭が割れるように痛い……。元々偏頭痛持ちの私にはこれはかなりキツイ。 何もやる気が起…

時間の無い社会人、ライフスタイルの変わってしまった新社会人にオススメしたい「全録タイプ」のレコーダー

はてなブログの今週のお題に「新生活おすすめグッズ」というものがあったので便乗します。 ここは1つ、「全録対応レコーダー」をオススメしたいと思います。 【目次】 とにかく時間が無くなる「新社会人」 せめて家では自分のペースでいたい とにかく時間が…

いつまで「新人」を名乗っていいものなのか、という悩み

ここ数日は、新1年生がドタバタと慌ただしく校内を駆け回る姿を多く目にします。もはや毎年恒例、初春の風物詩ですね。 新入生は毎日新しいことの連続で、さぞや心身ともに疲弊しているでしょう。 ただでさえ慣れない環境の中、オリエンテーションという名…

年を取ったら「安眠」できなくなってしまった話

ここ数年「安眠」した記憶が無い。 そもそも「安眠」がどんな状態なのかをすっかり忘れてしまっている。人間は大人になるにつれ、「安眠」を忘れてしまう生き物なのだろうか。あの素晴らしき安眠をもう一度。 どうも、働き始めてからというものの、睡眠が疲…

デスクのペーパーレス化に向けて意識している4つの習慣

4月になってから、もう既に10日が経過しました。 年度初めの会議に始まり、各部署からのお知らせや生徒が提出する書類など、相変わらず大量の紙が隙あらば机上を埋め尽くそうと侵攻してきます。 今年の目標は「紙を無駄に消費する文化からの脱却」。意識的に…

古典の授業における、「知識習得」と「能力育成」のバランスについて

入学式も無事終わり、いよいよ本格的に授業が始まります。 今年は2年と3年の授業を担当することになりました。3年生は古典のみ、2年生は現代文と古典のどちらも受け持ちます。2年生については担任なわけですから、これは望むところです。 なんだかんだ…

「SNS」という現代のムラ社会

4月になると各種SNSのユーザー数が増加する傾向にあるようです。 なんでも、新たな環境に置かれた人が、共感を求めてSNS上での他者との繋がりを欲するようになるからだとか。 勤務校にも新入生がやってきましたが、きっと彼らも慣れない環境の中で抱える不…

「多読」ならぬ「少読」のススメ

最近全くと言ってよいほど本を読めていません。 ただでさえ忙しい年度初めの時期であることに加え、この週末は部活動の大会引率業務が入ったこともあり、ただただ積読本が溜まっていく一方。これはいけない。 【目次】 ただ早く読めればそれでいい? 大事な…

世界三大「信用のならない」言葉

【!CAUTION!】 信用のならない言葉その①「宿題をやったけど家に忘れました」 信用のならない言葉その②「怒らないから正直に言ってごらん」 信用のならない言葉その③「行けたら行く」 人類は「言葉」を獲得して以来、あらゆるコミュニケーションを言葉によ…

職場のデスクに改革を #5「電子メモパッドがあれば、もうメモ帳はいらない」

生徒が登校してきた瞬間にあらゆる書類が机上を埋め尽くしてしまいました。 様々なお知らせが書かれた配布資料や生徒の提出物など、せっかく年度末で机上を綺に片付けたのに、そんな努力も虚しく怒涛の勢いで紙が増え続けています。 www.yasuteru24.com 勤務…

『ヒカルの碁』プロ試験編とかいう、少年漫画屈指の名プロット

仕事でお疲れのため、本日は息抜きの記事を一つ。 nevercomplete.jp 小畑健展なるものが開催される模様。 少年ジャンプ読者ならばもちろんのこと、現代日本人ならば一度はこの漫画家の絵を見たことがあるのではなかろうか。漫画の作画を担当することが多く、…

「放任 vs 過干渉」という不毛な対立

「本人の好きなようにやらせて、その経験から学ばせる」のか。 それとも「きっちりと手取り足取り教え込むことで学ばせる」のか。 つまりは「放任」か「過干渉」か、という対立(少し強い表現だが、論点を明確にするために敢えてオーバーに表現しておこう)。…

生徒に書かせる「学習の記録」は、どんな方法が一番効果的なのか

生徒は相変わらず春休み中。 生徒が登校し始めるとドタバタするので、今のうちにできることをやっておきたいところです。 【目次】 家庭学習の記録をどうやってとらせようか 【案①】ノートなどに自由に書かせる メリット デメリット 【案②】クラウドサービス…

新たな元号に誓いを立てる ――今年度やりたいあれこれ

新元号発表とともに幕を開けた新年度。 「令和」でしたね、これは予想できなかった。なんだかまだ語の響きに違和感がありますが、すぐ慣れるでしょう。 エイプリルフール? 人間なんて四六時中嘘を吐いているじゃないか。虚と実の迷宮を永久に彷徨うのが人間…